【株価を自動取得】googleスプレッドシートでポートフォリオを管理する方法
今回は、googleスプレッドシートでポートフォリオを管理する方法を紹介します。
googleスプレッドシートでは、関数を入力すると、自動で株価を取得できます。さらにこんな円グラフがつくれちゃいます。
目的
この記事では、googleスプレッドシートの関数をまとめてみました。
たとえば、
たとえば、
・excelやgoogleスプレッドシートは、なんとなく使ったことあるけど、詳しくは知らない。
・米国株と、日本の投資信託をまとめて管理したい。
・米国株と、日本の投資信託をまとめて管理したい。
・米国株の評価額を日本円換算したい。
…という方のお役に立てれば幸いです。
閲覧のみ。編集はできません。
コピペ利用は可能です。各自アレンジしてご利用ください。
こちらをクリックすると、ポートフォリオ作成例(コピペ利用可能)が開きます。
こちらをクリックすると、ポートフォリオ作成例(コピペ利用可能)が開きます。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/12oNgZi3SSSXvt_UJTgB1aDsQ2SDNhHmnc84qmUdKMDg/edit?usp=sharing
リンク先の作成例シートからコピーする際、右クリックは反応しませんが、ショートカットキー「ctrl」+「c」でコピーできます。
リンク先の作成例シートからコピーする際、右クリックは反応しませんが、ショートカットキー「ctrl」+「c」でコピーできます。
作成例の解説――各セルの背景色について
・赤:手動で入力する部分です。株の売買ごとに、その都度、修正が必要です。
・赤:手動で入力する部分です。株の売買ごとに、その都度、修正が必要です。
・白:関数を設定しておけば、自動で情報が取得されます。
・青、灰色:各項目の名称など。
※取得金額 (円)は、関数ではなく、株を取得するごとに手動で入力しています。
最新のドル円レートではなく、取得時のドル円レートで計算されるためです。
関数――四則演算など
googleスプレッドシートの関数は、基本的にexcelと同じです。関数 | 備考 | |
足し算 | =●+○ |
●と○にそれぞれ、セル名や数値を入力します。
たとえば、「B2」と「B3」を足し算する場合、「=B2+B3」と入力します。
また、「B2」の値を100で割り算する場合、「=B2/100」と入力します。
|
引き算 | =●-○ | |
掛け算 | =●*○ | |
割り算 | =●/○ |
関数 | 備考 | |
( )を含む四則演算 | =(○-●)/☆ | ○●☆にそれぞれ、セル名や数値を入力します。 たとえば「=(B2-B3)/C4」や、 「=(B2-B3)/100」といった具合です。 |
合計 | =SUM(○:●) | A2からA4までの値を合計する場合、 「=SUM(A2:A4)」と入力します。 |
等しい | = | 「A1」セルに「C3」セルの値を反映させる場合、 「A1」セルに「=C3」と入力します。 |
関数――「Google Finance」から、為替や株価を自動取得する
為替 | 関数 |
ドル円レート | =GOOGLEFINANCE("currency:USDJPY", "average") |
リンギット円レート | =GOOGLEFINANCE("currency:MYRJPY", "average") |
現在の為替を取得するための関数について、「USDJPY」は、ほかの通貨に置き換え可能です。
たとえば「USDJPY」を「MYRJPY」に置き換えると、マレーシアリンギット円レートを取得できます。
銘柄 | ティッカー | 関数 |
デルタ航空 | dal | =GOOGLEFINANCE("dal","price") |
サウスウエスト航空 | luv | =GOOGLEFINANCE("luv","price") |
現在の株価を取得するための関数について、デルタ航空を指定する「dal」は、ほかの銘柄に置き換え可能です。
「dal」を「luv」に置き換えると、サウスウエスト航空の株価を取得できます。
「price」を「pe」に置き換えると、PER(株価収益率)を取得できます。
ほかにも、「Google Finance」からさまざまなデータを自動取得できるようですね。
興味のある方はこちらをどうぞ。
関数――日本の投資信託webサイトから、株価を自動取得する
関数 | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | =importhtml("https://emaxis.jp/fund/253266.html","table","1") |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | =importhtml("https://emaxis.jp/fund/252878.html","table","1") |
「eMAXIS Slim」であれば、公式webサイトから、現在の情報を取得できます。
上記の関数を入力すると、基準日、基準価額、前日比、解約価額、純資産総額がまとめて取得できます。
他のwebサイトからも同様のことはできますが、これはスクレイピング行為に該当します。
スクレイピングを禁止しているwebサイトも多いようです。
「eMAXIS Slim」webサイト(三菱ufj国際投信)が、スクレイピングを禁止しているかどうかは不明です。
このあたりは自己責任でお願いします。
※「円」の一文字を削除する方法
関数 | 入力例 | |
一文字減らす | =left(●, LEN(●)-○) | =left(C19,len(C19)-1) |
●に該当するセル名を入力し、○に削除する文字数を入力します。
入力例では、任意のセルに「C19」と同じ値を反映したうえで、右から一文字を削除しています。
入力例では、任意のセルに「C19」と同じ値を反映したうえで、右から一文字を削除しています。
自動取得した情報を結びつけるための関数です。
人によって、必要な項目が色々あると思います。必要に応じてアレンジしてください。
・日本の投資信託の場合
投資信託の「基準価額」とは、個別株でいう「株価 (1万口当たり)」に相当します。そのため、必ず「10000」で割り算します。
米国株
|
計算法
|
関数(入力例)
|
評価額(ドル)
|
現在の株価 (ドル)×保有数
|
=D4*F4
|
評価額 (円)
|
評価額 (ドル)×ドル円レート
|
=C4*D2
|
取得金額 (ドル)
|
取得時の平均株価 (ドル)×保有数
|
=E4*F4
|
評価損益
パターンA
(100%基準)
|
評価額 (ドル)÷取得金額 (ドル)
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=C4/G4
|
評価損益
パターンB
(0%基準)
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(評価額-取得金額)÷取得金額
|
=(B4-H4)/H4
|
パターンA(100%基準)は、ドルでの評価損益です。
「評価額 (円)÷取得金額 (円)」であれば、円での評価損益を表示できますね。
また証券会社の評価損益の画面では、パターンB(0%基準)が多いかもしれませんね。
たとえば100円が60円になると、パターンAでは「60%」と表示されますが、パターンBでは「-40%」と表示されます。どちらも同じことですが、お好みの方を使ってみてください。
それはさておき、「-40%」って、めっちゃ含み損ですね、トホホ…。
・日本の投資信託の場合
日本の投資信託 | 計算法 | 関数(入力例) |
評価額(円) | 保有口数×現在の基準価額÷10000 | =F9*D9/10000 |
投資信託の「基準価額」とは、個別株でいう「株価 (1万口当たり)」に相当します。そのため、必ず「10000」で割り算します。
べつに手動入力でも構いませんが、ここまでくると、意地でも自動入力したいっていうね(笑)
・ポートフォリオの内訳に現金を加える場合
入力例では、投資資金100万円で計算しています。
計算法 | 関数(入力例) | |
現金(買付余力) | 投資資金-取得金額(円)の合計 | =1000000-(SUM(H4:H7)+H9+H12) |
入力例では、投資資金100万円で計算しています。
その他、表示形式について、小数点の切り捨てとか、%表示とか、色々微調整すれば完成です。
・ブログでgoogleスプレッドシートを公開する場合、くれぐれも個人情報の取り扱いには注意してくださいね。
・Yahoo!ファイナンスなど、スクレイピングを禁止しているwebサイトも多いようです。相手方のサーバーに負荷をかけたり、著作権侵害と見なされることもあるようです。下手すりゃハッキング行為と見なされちゃいます。気を付けてくださいね。
株価取得のために行う程度であれば、さほど気にする必要ないと私は個人的に思っていますが…。株価と法律は移ろいゆくもので、なんとも言えませんね…。
参考webサイト
こちらのブログでは、日本株の情報を自動取得する方法についても紹介されています。スゴイですね!
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