セレクト・セクターSPDRファンドーーS&P500 部門別に投資するETF

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今回は、セレクト・セクターSPDRファンドを紹介します。


セレクト・セクターSPDRファンドとは

・「SPDR(スパイダー)」はブランド名です。ステート・ストリート社が運用しています。
・アメリカ株の産業別に投資するETF商品です。
・S&P500を構成する500銘柄を、11部門に分けたものです。11部門のETFを時価総額に応じて合計すると、S&P500に等しくなります。

・不動産、コミュニケーション以外の9部門は1998年12月に運用開始。
・不動産部門は2015年10月開始。コミュニケーション部門は2018年6月開始。いずれもS&P500の部門分けが再編されたことに伴い、新設されたらしいですね。


過去5年の基準価額推移ランキングです。
情報は2020年5月現在。基準価額推移はTradingViewより。
経費率はいずれも0.13%。
セレクト・セクターSPDRファンドティッカー純資産総額
(100万ドル)
配当利回り
(過去1年)
基準価額推移
(過去5年)
主な企業
テクノロジー
Technology
XLK27,9771.28%120%マイクロソフト、
アップル、Visa
一般消費財
Consumer Cyclical
XLY11,6371.44%53%Amazon、ホームデポ、
マクドナルド
ヘルスケア
Healthcare
XLV24,9401.60%35%Johnson&Johnson
公益事業
Utilities
XLU11,5823.55%28%ネクステラ・エナジー
生活必需品
Consumer Defensive
XLP14,5612.83%18%P&G、ウォルマート、
コカ・コーラ
資本財
Industrials
XLI7,2442.52%12%ユニオン・パシフィック鉄道
金融
Financial
XLF16,7482.75%11%バークシャー・ハサウェイ、
JPモルガン
不動産
Real Estate
XLRE4,4823.61%11%アメリカン・タワー
コミュニケーション・サービス
Communication Services
XLC7,8790.92%3%Facebook、
Alphabet(Google)
素材
Basic Materials
XLB4,3052.43%2%リンデ
エネルギー
Energy
XLE9,7436.19%-53%エクソンモービル、
シェブロン
S&P500平均SPX38%

過去5年で最も優秀だったのは、株価120%上昇のXLK(テクノロジー部門)。ダントツの1位ですね。
XLKの組入れ比率を見ると、マイクロソフト、アップルの2社で42%を占めています。


過去5年チャートを見ると、S&P500平均を上回っているのは、XLK(テクノロジー)、XLY(一般消費財)だけですね。
XLE(エネルギー)は配当利回りの高さを差し引いても、ぶっちぎりの最下位です。
 超ざっくり計算すると、配当利回り6%×5年=30%
 30%-53%=-23%
XLEは原油価格の影響をもろに受けるので、少し特殊かもしれません。


2020年、年初来チャートです(2019/12/20~2020/5/8)。
トップ3は、XLK(テクノロジー)、XLV(ヘルスケア)、XLC(コミュニケーション)です。
いかにもアフターコロナを見据えてるぜ!て感じですね(笑)


XLCの構成銘柄を見ると、Facebook、Alphabet(Google)、ネットフリックスなどが並んでいます。




XLE(エネルギー)と原油価格の関係についてはこちらの記事で検討しています。


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