【XLE/VDE/IXC】米国エネルギーETFを比較する
エネルギーETFの株価は、原油価格との連動性が高いです。
原油に投資する方法には色々ありますが、エネルギーETFへの投資が一番無難かな…と管理人は考えています。
エネルギーETFとは、ざっくりいえば、アメリカ大手石油会社の株を詰め合わせた金融商品のことです。
今回は、世界の代表的なエネルギーETFの概要をまとめてみました。
この記事では、XLE、VDE、IXC の3商品を採り上げます。
【XLE】 エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド
・S&P500構成銘柄のうち、エネルギー関連の約30銘柄で運用する。
・運用先の比率は、石油メジャー大手2社(エクソンモービル、シェブロン)が約45%を占める。
【VDE】 バンガード・米国エネルギー・セクターETF
・「MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックス」に連動する。
・ 米国エネルギーセクターの大型・中型・小型銘柄のうち、約110~120銘柄で運用する。
・運用先の比率は、石油メジャー大手2社(エクソンモービル、シェブロン)が約43%を占める。
(2020年6月30日現在)
【IXC】 iシェアーズ グローバル・エネルギーETF
・「S&Pグローバル1200エネルギーセクター指数」に連動する。
・米国を中心とする世界各国の1200銘柄のうち、エネルギー関連の約70~80銘柄で運用する。
・運用先の比率は、石油メジャー大手2社(エクソンモービル、シェブロン)が約24%を占める。
・競合商品(XLE/VDE)に比べて、多くの投資先に分散している。
(2020/09/24現在)
各ETFの重要ポイントを比較――資産総額、経費率、配当利回り(2020/09/24現在)
・資産総額(ファンドの規模)は、いずれも十分に大きいですね。「ファンドの規模が小さいために流動性が低くて、希望価格で売買できない」という心配はなさそうです。
・経費率(手数料。1年間の保有コスト)は、IXCが高いですね。
・石油株はもともと高配当ですが、折からの株価低迷を受けて、配当利回りはいずれも10%付近となっています(2020/09/24現在)。単純計算すると、配当だけで10年で元が取れることになりますね。ただしクリーンエネルギーへの転換が進むなかで、斜陽産業の石油業界には、減配および株価下落のリスクが常につきまといます。
各ETF 株価(基準価額)チャート
XLE、VDE、IXCの長期チャートを比較してみました。
各ETFいずれも大差ないですね。強いていえば、IXCだけが少し異なった値動きです。
こちらのチャートでは、XLEとWTI(原油先物価格)を比べてみました。
エネルギーETFの株価は、原油価格と連動していますね。
ちなみに管理人はXLEを保有しています。
こちらの記事では、今後の原油価格の見通しについて考察しています。
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