株価下落時の対処法をコロナショックに学ぶ
株価下落がいつ訪れるかはわかりません。
2020年中に再び株価が下落すれば、それは2番底と呼ばれるでしょうし、2~3年後に先送りされれば、それは新たな名前で○○ショックと呼ばれるのでしょう。
いずれにせよ、2020年6月現在の世界的な株価上昇に、どこか不気味さを感じている人が多いことと思います。「実体経済が死んでるのに株価上昇しすぎやろ!」って。
そんなわけで今回は、株価急落時にどのような順番で買いつけを行うと有利なのか、コロナショックを題材に見ていきます。
次の株価下落に備えるためです。
結論からいえば、コロナショックでは、
大型株→小型株→割安株
この順番に上昇しました。
つい過去形で言い切ってしまいましたが、世の中の投資マネーは、この順に駆け巡っていった印象があります。
つまり、1ヶ月ごとに、「大型株→小型株→割安株」の順に乗り換えていくと、リターンを最大化できたことになります。
2020/3/10~5/31 大型株が上昇
コロナショック後、まず最初に、Amazon、ネットフリックスなど大型株が上昇しました。
大型株はショック中の値下げ幅も小さかったですね。
チャートには掲げていませんが、その他にもハイテクや電気自動車など、話題系の大型株がいち早く上昇しましたね。
こういった輝く未来を創り出しそうな話題集中型の株は、「大型株」とか「グロース株」とか、世間ではいろいろな呼び方がされているようですが、管理人は「キラキラ株」と呼ぶことにしました。今、決めました。
こういうキラキラ株はその輝きが世の中にバレていてすでに高値株と化しており普段は手出ししづらいから○○ショックがあったらいち早く購入すべきということが分かりました。今、分かりました。
コロナショックの時はそんなこと一切考えず、航空株に真っ先に飛びついてしまった管理人は深く反省しています。
2020/4/16~5/31 小型株が上昇
大型株の上昇が落ち着くと、次にラッセル2000が上昇しました。
この期間、小型株で構成されるラッセル2000は、大型株で構成されるS&P500のパフォーマンスを上回っています。
ラッセル2000のメンバー2000社から有望なものを探し出せるわけないので、ラッセル2000に連動するETFを買えばよかったのでしょうね。多分。
2020/5/15~5/31 割安株が上昇
最後に航空会社など渦中の割安株が上昇し、投資マネーは一巡りを終えた印象です。
割安株っていうのは、コロナショック後、割安で放置されていた銘柄です。
「航空需要は今後3年くらいは戻らないって言われているのに、この状況で航空株とか誰が買うねん」的な銘柄ですね。
この記事を書いているのが6月1日です。
日米では航空株が上昇し、コロナ感染者がヤバいことになってるはずのブラジル株価指数もなぜか上昇していますね。
火中の栗というか、ジャンク株を拾いに行くくらい、投資マネーが溢れていると見るべきか。
このジャンク株上昇という現象から何を読みとるかですが…。
ちまたの偉い人の意見を見るにつけ、「次の株価急落はもうすぐ来る!今年の夏に来る!」派と、「2~3年は大丈夫じゃね?市場にあふれたマネーが株価を押し上げて、今後2~3年はプチバブル来るんじゃね?」派に、真っ二つに分かれている印象ですね。
え。私の意見ですか?
そんなん知りませんよ。預言者じゃないんだから。
どっちが来ても対応できるようにするだけです。
買い増すけど現金も残しておく、急落に備えて損切り設定しておく、などでしょうか…。
まとめ
株の特徴を細かく分ければキリがありませんが、今回は何となく3つに分けてみました。
次の株価下落時に、今回のコロナショックとまったく同じ値動きをするとは限りませんが、今のうちからシミュレーションしておくことは有益と思います。
各資産ごとの戻り方の違いをうまく利用できれば、がっぽり大儲けできますね(^^♪
付記
なお、今回のコロナショックでは、国や地域による値動きの違いはあまり見られなかったような気がします。
たしかにブラジルなど新興国株の値戻りは遅かったですが、おそらくコロナ感染者の多寡を正確に反映していただけと思われます。そのため比較対象から外しています。
ただしこれは5月までの話で、6月1日現在、市場はコロナを材料視しなくなってきた感じがします。いや、最初にも言ったけど、コロナで実体経済は死んでるのにね…。
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