【雑談】現代アート系クラウドファンディングと投資信託

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今回は「こんな金融商品があったらいいな」という希望を述べるだけの記事です。ふわっとしてて、すいません(^^;


この画像、水面の紋様が現代アートっぽいですよね。管理人はチャートを眺めるのも好きだけど、水面を眺めるのも好きです。

というわけで、世界の現代美術の市場規模は7.5兆円だそうです。一方、日本の現代美術の市場規模は3590億円です。GDP比でみると、日本のアート市場はかなり小さいですね。

世界史的な視点で考えると、衣食住に関連する産業はすでに満ち足りており(今どきの先進国で餓死の心配する人はいない)、すでに産業の中心はエンタメやサービス業にシフトしているはずです。
にもかかわらず、素朴な疑問なのですが、なぜ日本のアート市場は小さいのでしょうか?

「俺はこの作家に惚れた。俺はこの作品に投資する!」っていうアート好きの投資家は、昔から存在していました。こういうアート投資家は、投資信託とは発想が異なります。
昨今、投資信託が流行っている理由は、投資対象にこだわらない人が増えているためでしょう。
「どの国が伸びるか、どの銘柄が成長するか」を見極めるのは、難しいし面倒くさい。投資信託であれば、勝手に分散投資してくれるので放置しておくだけで資産運用できる。この気楽さが受けているのだと思われます。

今のところ、アート投資の需要はクラウドファンディングが担っているのかもしれませんね。
しかし、おそらく多くの人にとって、「貯金100万円あるから投資信託をはじめよう」とは思えても、「貯金100万円あるからクラウドファンディングをはじめよう」とは思えないのではないでしょうか。
というのもクラウドファンディングは、クリエイターを応援するためのものという印象があるためです。クリエイターに惚れなきゃいけない、惚れる作品を見つけなきゃいけない。この「作品を選ばなければいけない」ていうのは、投資信託やってる私のような人間にとってはハードルが高い。
投資信託やってる層が運用先の一つとして検討するような金融商品と、クラウドファンディングが切り離されている世の中は、ある意味で不幸かもしれません。

今のクラウドファンディングや、ソーシャルレンディングは、もちろん詐欺商品ではないものもたくさんあると思います。が、投資信託をやっている私としては、早期償還の問題と、「選択しなければいけない」という面倒くささがネックになっている印象があります。少なくとも私にとって、この2点がネックで、運用先の候補になっていません。

早期償還は、長期運用と相性が悪いです。この問題は時間が解決するのかもしれませんが…(いずれ規模が大きくなり、ひとつのファンドに統合されると、償還期限なしの運用も実現できるのかな?)。

そして「選択しなくていい」という視点は重要です。
「現代アートとかよくわかんない。誰の作品が今後高値になるか見当もつかない。というか正直、なんの興味もない。でも、現代アート業界は伸びるはずなので投資したい」という需要を取りこむことができるためです。
私をはじめ、こういう不埒な輩は、べつに特典とか期待してないです。投資すると、アートギャラリー割引券プレゼント的な特典は不要です。お金が増えればそれで満足ですから。

ちなみに投資信託する人は、指数の透明性を重視します。投資家の多くは、作品そのものに興味があるのではなく、「投資家本人が鑑識眼をもたなくとも、誰か詳しい人に作品を評価してもらい、その評価数を血眼でチェックする」という習性をもつためです。
素人考えだけど、アーティストの「いいね」の数やフォロワー数を指数に採用するとかかな?
この辺りはyoutubeやtwitterなどプラットフォームに詳しい人なら、いくつかの評価基準を組み合わせて、適切な指数を用意できそうな気がします。

今のアート系クラウドファンディングをひとまとめにして運用し、かつ小口投資できる…そんな現代アート版の投資信託がいずれ登場すれば、それなりに流行りそうな気がします。

以上、妄想記事でした。


●参考
・美術手帖

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