コロナ感染者数と米株価の相関性――ホテル、観光、航空会社の場合
アメリカのコロナ感染者数とアメリカ株価は、明確に連動しているわけではありません。
たしかに3月末の株価暴落が、コロナ感染によるものであったことは事実です。が、コロナ感染者数とSP500の推移を比較すると、「感染者が○%増えると、株価が●%下がる」といった分かりやすい相関性を見出すことはできませんでした。
先月の記事では、アメリカ株価の指標としてSP500を採り上げてみましたが、セクター別に見ると印象は変わるかもしれません。
今回は、コロナ被害を最も受けているであろう業界を代表して、ヒルトン(ホテル)、エクスペディア(旅行)、サウスウエスト(航空)を採り上げてみます。
まず、アメリカにおけるコロナ感染者の推移です。
このグラフを見るかぎり、アメリカでは3月末以降、コロナ感染者が急増しはじめ、7月半ばに第2波のピークを迎えています。そして8~9月にかけて、新規感染者は減少しつつあります。
以上から、もし、ホテル・観光・航空などコロナ直撃業界の株価が、コロナ感染者と相関しているならば、次の傾向が観察されるはずです。
このグラフを見るかぎり、アメリカでは3月末以降、コロナ感染者が急増しはじめ、7月半ばに第2波のピークを迎えています。そして8~9月にかけて、新規感染者は減少しつつあります。
以上から、もし、ホテル・観光・航空などコロナ直撃業界の株価が、コロナ感染者と相関しているならば、次の傾向が観察されるはずです。
・3月末以降、株価下落
・7月半ば、株価下落
・8~9月にかけて、株価上昇
それでは実際に確認してみます。ヒルトン(ホテル)、エクスペディア(旅行)、サウスウエスト(航空)、各社の実際の株価がこちらです。
多少、時期は前後してるとはいえ、おおむねコロナ感染者の推移と相関している印象です。とくに8月以降、コロナ感染者の減少に伴って、各社ともに株価は上昇しています。少なくともコロナ直撃業界に限ってみると、コロナ感染者との相関性は高いといえそうです。
多少、時期は前後してるとはいえ、おおむねコロナ感染者の推移と相関している印象です。とくに8月以降、コロナ感染者の減少に伴って、各社ともに株価は上昇しています。少なくともコロナ直撃業界に限ってみると、コロナ感染者との相関性は高いといえそうです。
●まとめと今後の見通し
大型ハイテク株とコロナ直撃株を、分けて考えた方が良さそうですね。
・アメリカ株式市場の全体をみると、コロナの影響より、金融緩和の影響が大きい。金融緩和の恩恵を受けたGAFAMなど大型ハイテク株の上昇の影響が大きいため。
たとえば今後、「コロナ収束→金融引き締め→ハイテク株停滞→米株価は全体として停滞」といったシナリオも想定しうる。
・ホテル・観光・航空業界は、コロナの影響が大きい。これらの株を買うことは、コロナ収束に賭けることに等しい。もし今冬あたりにコロナワクチンが普及すれば、これらの株価は急上昇するだろうし、感染が再拡大すれば急落が予想される。
…ということで管理人は、ハイテク株と航空株に投資しています。リスクを分散しつつ、リターンを最大化するためには、異なった値動きをする二つのギャンブルセクターに投資するのがいいのかな、と。
※画像出典:google
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