「米国株と新興国株のどちらに投資すべきか」という発想は時代遅れかもしれない

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コロナ以降の長期相場を見通すことは難しいですが、これからは「どの国や地域が伸びるか?」という切り口ではなく、「どのセクターが伸びるか?」という切り口が有効かもしれません。


国や地域別に見る


過去を振り返ると、2000年代はBRICsなどの新興国が優勢で、2010年代はアメリカが優勢でした。では、これからの2020年代はどの地域が優勢となるだろうか、ずっと考えていたのですが、以下の2020年株価チャートを見るかぎり、地域による違いはあまり関係なさそうです。



もちろん細かな違いに着目するなら、各国のコロナ感染状況と金融緩和の規模によって、値動きのタイミングに若干のズレは見られます。
また新興国の中には債務危機に陥った国など、ごく一部の例外もあるでしょう。

しかし大筋では、日本もアメリカも新興国も大差ない印象です。少なくとも今年の株価チャートを見るかぎり、グローバル化した現代にあって、「どの国や地域が伸びるのか」という発想はもはや有効ではないのかもしれません。

たとえば「日本株はオワコン」という考え方も「これからは日本株の時代が来る!」という考え方も、管理人は本気で信じていません。というか、日本株が成長するのであれば、日本以外の国も同じくらい成長するのではないかと…。


セクター別に見る

さて、こちらはアメリカS&P500セクター別の上昇率です。




今年一年のアメリカ株の成績をセクター別に見ると、Consumer Cyclical(一般消費財)やTechnology(テクノロジー)は好調である一方、Energy(石油企業などのエネルギー)は不調でした。
このように勝ち組セクターと負け組セクターの差がはっきりしている点は、どの国も似たり寄ったりでしょう。

そんなわけで、少なくとも管理人は、「どの国に投資すべきか」から、「どのセクターに投資すべきか」へと考え方を変えています。


こちらはS&P500セクター別ETFのまとめ記事です。
株価などは2020年5月ころの情報ですが、セクター別ETFについて概要をまとめています。


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