3種のギャンブルを組み合わせるという投資戦略

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 「現代ポートフォリオ理論」には難しい数式とか出てきて私もあまり理解できていませんが、要するに分散投資するときに相関性の低い投資先を組み合わせることで、全体として低リスク・高リターンな運用を目指すということなのだと思います。

小難しい理論を振りかざす人が必ずしも相場で儲けられるとは思いませんが、とりわけこの理論を実地に活かす際にネックとなるのがボラティリティはボラタイルであるということです。
たとえば新興国株は高リスク高リターンで、先進国株は低リスク低リターンだとされているけど、今後もこの傾向が未来永劫続くとは限らず、この傾向がいつ転換するかをリアルタイムで相場に参加しつつ見極めるのは難しいはずです。我々が目にするボラティリティは常に過去の数値であるわけで、今後もこのボラティリティが不変であるとは限らないということです。

ただし肌感覚として、「相関性の低い投資先を組み合わせることで日々のボラティリティを下げる」という戦略の有効性は実感しています。管理人的に言い換えれば、性質の異なった3種のギャンブルを同時進行させるということですね。2021年2月現在、具体的には①石油株、②ハイテクグロース株、③その他雑多なペニー株やビットコインなどです。

まず①石油株について、今でこそ機関投資家のレポートにおいて「今年はエネルギーセクターが復活する!」などと言われていますが、2020年11月以前に石油株の購入を進めていた管理人としては「いつか必ずワクチン報道が出るはず。ワクチン完成のニュースさえ報道されれば、石油株は上がるはず。ワクチン報道さえ…」という祈りにも似た思惑で、暴騰するハイテク株を尻目に見つつ、ジリ貧の石油株をナンピン買いし続けていました(正直言うと、一部ハイテク株に乗り換えましたが…)。
結果的に11月上旬のワクチン報道後、私の思惑通り石油株が上昇したわけですが、「ワクチン報道」にベットしていたという意味で、石油株は勝ち目の高いギャンブルだったと思います。コロナ収束が見えつつある今は徐々にギャンブル要素が薄まりつつあり、それに伴って今後の期待リターンも徐々に下がりつつある気がしますが、石油株価がコロナ前に戻るまでは保有継続する予定です。

私の場合、主力の石油株がポートフォリオの3~4割くらいを占めます。これと組み合わせるのは②ハイテクグロース株です。具体的にはGAFAM、テスラ、エヌビディアなど、米ナスダックに上場し、ここ10年急成長を続け、時価総額の大きいハイテク企業のことですね。
これらハイテク株はすべてバリュエーションが高すぎる点で、ある意味ではギャンブルだと思います。数年~10年単位で考えると今はかなり割高だと思うし、いずれ適正株価に戻るのかもしれません。ただしハイテクバブル崩壊は今すぐ起きるのではなく、米FRBが金融緩和の継続を明言している22年末までは今のハイテク優位の相場環境が続くはずだと管理人的には楽観視しています。

話を戻すと、私は①石油株と②ハイテクグロース株を組み合わせて投資しています。その理由としては、

・石油株はコロナ禍においてダメージを受けた。石油株は逆張りバリュー投資である。

・ハイテク株はコロナ禍において恩恵を受けた。ハイテク株は順張り投資である。

…などなど両者の性質が異なるので、両者を組み合わせることで日々のボラティリティを下げつつ、数年後には低リスク高リターンとは言わないまでも、低リスク中リターン辺りを目指せるのではないかと目論んでいます(目標は年利20%くらい)。もちろん全世界同時株安のときにはダメージ食らいますが…。

そこで全世界同時株安に備えて、③現金(買付余力)を常に残しておくべきであると投資入門書などでよく目にします。つまり、①石油株、②ハイテクグロース株、③現金を、およそ33%ずつ保有するのが2021年2月現在、最適解の一つであるということですね(比率は目安です。どうせすぐ変動するし…)。
が、管理人は最近、③現金枠に代えて、ペニー株やビットコインなど、雑多なギャンブル枠に充ててもサバイバルできるような気がしてきました。詳細記事はいずれアップします。

というわけで、③雑多なギャンブル枠はギャンブルです。このように3種のギャンブルを組み合わせることで、たとえ「現代ポートフォリオ理論」を理解しなくとも、実地に相場で儲けることができるのではないかと思うのですね。終わり方グダグダですいません。


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