ビットコインは安全資産か?
今後1年の相場予測など私に分かるわけないです。「これからコロナ収束して好景気になるので米株価は上昇する」という人もいれば、「コロナショックからの株価回復があまりに早かったので、大幅な調整が今年中に来ますよ」という見方もできそうです。
ちなみにこちらの記事では長短金利差を参考にしつつ、悲観的な見通しについて触れています。
楽観派と悲観派のどちらの見通しが当たるかなど分からない。そんな時こそ、オールシーズンズ・ポートフォリオの出番ですよね。「ポートフォリオのうち半分を株式で、残り半分を国債・ゴールドなどの安全資産で保有する」という戦略です。これなら上げ相場と下げ相場のどちらが来たとしても、そこそこのリターンを獲得できます。とくに「もうすぐ株価暴落が来そう…」っていう状態が1~2年くすぶりつつ上げ相場が続いたときに、キャッシュ比率100%にして暴落に備えていると機会損失になるので、株式を50%くらい保有しているとリターンを得られるよねっていう。
私としては今日明日の話ではないですが、これから1~2年かけて徐々にオールシーズンズ・ポートフォリオに寄せていければ…と思っているのですが、そんなわけで本題です。ビットコインは安全資産でしょうか?
定義によって答え方は変わるけど、「株とは異なった値動きをすること」が安全資産だと私は勝手に定義しているので、ビットコインはボラティリティの激しい安全資産です。というわけでビットコインは安全資産です。
なぜこんなことを考えてるのかというと、べつに禅問答したいわけではなく、今もっとも購入に有利な安全資産がビットコイン以外に思い浮かばないからなんですよね。
伝統的な安全資産とは次の3つです。
・現金
・米国債
・ゴールド
現金比率を常にある程度(2~5割くらい)確保しておくのは当然として、問題は米国債とゴールドです。結論からいえば、米国債もゴールドもここ1年間は下落トレンドが続いており、購入しづらいのですよね。
こちらはEDV(超長期米国債ETF)の価格チャートです。EDV価格とは一言でいえば、米10年債利回りを上下反転してボラを拡大したものですね。
2020年8月からのEDV価格下落(米10年債利回り上昇)は、2021年4月現在、いったんストップしたようですが、今後どうなるかは不透明です。大方の予測では10年債利回り上昇への警戒感の方が大きそうです。つまりEDV価格は今後も下落するかも…って、大勢の人が予想してるってことですね。
相場予測してる時点でオールシーズンズ・ポートフォリオの趣旨から若干外れてる気もするけど、どうせなら最大のリターンを得たいのが人情ってもので、私としては10年債利回りが2~3%に到達してから、EDVの購入をスタートしても遅くないかなと思っています。米10年債利回り1.6%の今は、EDVの買い時ではないかなと。
さて、こちらはゴールド価格チャートです。
ゴールド価格もやはり2020年8月から下落トレンドですね。過去半年間は、銀・原油・小麦など他のコモディティに比べて、ゴールドは目立って不調でしたね。
日経新聞によれば、2021年1~3月を通じて、金ETFからの資金流出が続いたらしいですが、ではその資金はどこに向かったのでしょうか。
そうです、ビットコインです(笑)
世間では「リスク選好マネーがゴールドからビットコインへと向かっている」という説がまことしやかに囁かれており、どこまでホントか知らないけど、私としては下落トレンド継続中の米国債やゴールドを購入しづらく、そこで新たな安全資産としてビットコインが浮上してきたわけですね。
というわけで私の現在のポートフォリオ内訳をざっくりいえば、株式60%、ビットコイン20%、現金20%です(ビットコイン関連銘柄やペニー株で短期トレードしてるので現金比率の変動は激しいですが…)。もし「リスク選好マネーがゴールドからビットコインへと向かっている」説が正しいとすれば、ビットコインバブルの崩壊後にゴールドを購入しても遅くないかなと。
まとめます。今後、安全資産の乗り換えプランについて、ざっくりこんな感じで考えています。
・現金:いつでもあると安心
・ビットコインの買い時:今でしょ
・ゴールドの買い時:ビットコインバブル崩壊後
・米国債の買い時:米10年債利回り2~3%のとき
こちらの記事では、米国債ETFの購入タイミングについて考察しています。
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