【相場雑感 2021年6月】 市場予測が難しければ、無理に予測しなくたっていいじゃない!
お久しぶりです。2か月ぶりの更新となりました。
さて、去年の相場はシンプルでしたね。
「コロナ不況→史上空前の金融緩和→株価上昇」、去年はこのシナリオが実現するかどうかだけ見据えていればよかったですよね。
ところが今はどうでしょうか。テーパリング(金融緩和の縮小)はいつ開始するか、金利引き上げ、インフレ、これらに対する市場の思惑…などなど考慮すべき要素が多すぎて、非常に複雑です。
先日のFRBパウエル議長の発言ひとつをとっても、「テーパリングの開始を議論するかを議論した」などと持ってまわった言い回しであり、またFRBの偉い人たちも決して一枚岩ではなくてハト派とタカ派に分かれているらしく、さらに利上げ開始に関する市場予測をFRBが先読みしつつ…まるで主役不在で登場人物が多数入り乱れる群像劇を見ているようです。裏の裏を読み合う猛者たちの駆け引き…。正直なところ、私の頭ではまったく理解が追いつきません。
こんなときは無理に相場予測せず、オールシーズンズ・ポートフォリオに寄せていくのが正解だと私は思っています。
景気拡大期・好況期・景気後退期・不況期、これらの景気サイクルのうち、今現在がどの辺りに位置するのかが不明確なとき、オールシーズンズ・ポートフォリオはどの場面においても比較的高いパフォーマンスを発揮するとされています。「これから景気拡大して株価が上昇する!」ってある程度確信できた去年であれば、株式の保有率を高めにできました。が、今後どうなるかはいまいちよくわからないので、株式の保有率を50~60%程度に徐々に落としていくのが無難かな、と。
株式の内訳に関しては、今後1年でどのセクターが伸びるか、やはり不透明ですね。2020年4~8月は大型ハイテク株が好調で、同年9月以降は石油や航空などコロナでダメージを受けていたセクターが好調でした。そして2021年6月現在、金融緩和の恩恵は、グロース株からバリュー株へと一巡した感があります。
強いていえば、過去1年で最もパフォーマンスが低かったUtilities(公益セクター)が割安で放置されている気がするので狙い目かなと。とはいえ、あまり片寄ったポートフォリオ構成にせず、基本はS&P500中心にしつつ、XLU(公益セクターETF)を少し加えるくらいでいいのかなと考えています。
そんなわけで、管理人は今後半年~1年くらいかけて、徐々にオールシーズンズ・ポートフォリオ(に今風のアレンジを加えたバージョン)に寄せていくつもりです。
ちなみに去年の安値時に仕込んでおいたEnergyETF(ほぼ石油セクター株)は含み益が50%前後に到達しているので(自慢)、少しずつ売却しつつS&P500やXLUに乗り替えていけば良いかなと。
なんとなく個人的には、複雑な金融政策を微調整し続けた結果、今後1年の株式市場は大きくも上がらないし大きくも下がらない、後世から見ればとくに語るべきことのない時期となりそうな気がしますが…所詮は素人の戯言です。
最後に、ややもすると近視眼的になりがちな自分自身への戒めも込めて、ここまでの展開をアニメのタイトル風にまとめておきます。
2019年:逆イールド発生!もうすぐ株価暴落の予感…
2020年前半:コロナショック到来!まさかウィルスが暴落の引き金になるとは思わなかったぜ。
2020年後半:実体経済は瀕死、しかし株価は爆上げ。一体なぜ?!
2021~22年:なんか複雑な要素が絡み合った結果、株価は微上げ・微下げを繰り返しつつ膠着状態が続く?
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