2022年原油価格見通し、石油株vsゴールド、今は石油株に投資するタイミングではない?

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原油高が話題ですね。2021年12月現在、原油価格は新型コロナウィルスの「オミクロン株」の影響で一時的に下落していますが、数ヶ月以内にその脅威が去れば、再び高値に復帰しそうな気配です。

 2021年の原油高を振り返る


現在の原油高の理由として、世間では次の点が挙げられていますね。

・コロナ収束後の需要増加が予想されるため。

・2010年代であれば需要増に伴い米シェール企業が原油の供給を増やすことで価格は下落トレンドであったが、2020年代の現在はCO2削減のため米シェール企業が積極的な供給増を行えず、その結果、原油価格は国際カルテルのOPECによって高値維持されやすくなったため。


30年以上の超長期スパンでは原油業界はオワコンかもしれないが、今年は政府による脱CO2のための供給抑制策が、むしろ原油価格を引き上げたと言われています。需要が増えて供給が減ると、価格は上がるというわけですね。

さて、私たちは予知能力者ではないので、来年(2022年)の原油価格を預言することはできません。が、大方の見通しとしては、「現在の原油高が維持されそう」といったところでしょうか。

2022年の投資予定をざっくりと

向こう1年の見通しとして、「現在の原油高が維持されそう」であれば、今から石油株に投資しても大きなリターンは期待できなさそうですね。エクソンモービルなどの石油企業の株価は原油価格と強く連動しますが、原油価格が今の水準をキープするということは、上がりもしないし下がりもしない。すなわち儲けも損失もないといえるからです。

また向こう2~5年(ざっくりすぎてスイマセン)、米インフレが予測されていますね。インフレ進行中は、原油やゴールドなどコモディティ全般が強いらしいけど、インフレ期待で保有するなら、石油株よりゴールドかな、と個人的には考えています。両者を比べた場合、ゴールドの方がリスクが少なさそうな気がするためです。

・ゴールド
○ インフレに強い。

○ 2021年、コモディティが軒並み上昇するなかで、ゴールドのみ不調であった。コモディティ全般と比較して、今のゴールドは割安に見える。


・石油株(エネルギーセクター)

○ インフレに強い。

△ 原油価格は高値維持か(上がりも下がりもしない?)。

× 2021年、SP500のうちエネルギーセクターは最もパフォーマンスが高かった。2022年はその反動による下落が心配される。もちろん今の上昇トレンドが継続する可能性もあるが、「上がるか下がるか」のギャンブル要素が強くなる。





「今後のインフレに備えて仕込むなら、ゴールドと石油株のいずれが有利か」に関して、各自のリスク許容度や目標リターン、ポジションの組み方によって答えは変わってくると思います。私としては買付余力(現金)の代わりにゴールドを保有したいと思っているので、より安全なゴールドに魅力を感じます。

私の性格として若干逆張り気味の自覚はありますが、私自身は石油株からゴールドへと乗り換えつつあります。できれば今冬のうちに乗り換え完了したい。ただしオミクロン株の脅威が過大評価され、一時的に石油株が大幅下落するようなら、再び買い増しもアリだと考えています。その場合は原油価格が適正水準(70~80ドル以上)、いわゆる「高値圏」に戻ってくることを期待しての買い増しになります。

トレード記録

管理人の石油株(XLE)トレード記録です。それなりに順調ですね。





・XLE(石油株ETF)
現在保有中:40株
購入:計100株(32ドル×30株、40ドル×30株、45ドル×20株、30ドル×20株)
売却:計60株(54ドル×20株、58ドル×20株、57ドル×20株)

・SLB(シュルンベルジェ)
現在保有中:0株
・済②:28ドルで30株を購入後、34ドルですべて売却済み。170ドルの利益となった。
・済①:平均22ドルで60株を購入後、32ドルですべて売却済み。600ドルの利益となった。
・シュルンベルジェとは:自前の油田をもたず、油田探査機器を製造する老舗企業。S&P500、XLEのメンバー。XLEよりややボラ激しめ。


●過去の石油株投資記録です。


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